プラスチックや紙の替わりになる「LIMEX Sheet」とは?

プラスチックや紙の替わりになる「LIMEX Sheet」とは?

LIMEX Sheet(ライメックスシート)は石灰石を主原料としているため、耐水性、耐久性に優れ、水に濡れてもインクが滲むこともなく、ラミネート加工や耐水加工が不要です。
LIMEX Sheetは、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)や G20 エネルギー・環境関係閣僚会合に併設されたイノベーション展において紹介され、大手飲食チェーンのメニュー表やMAP、冊子等の印刷物、クリアファイル、パッケージ等、多くの企業で採用。 環境に配慮しつつ、経済産業省から補助金を採択された100%再生可能エネルギーの電力を使用した国内の工場で製造されたシートです。

 従来の紙は裁断面に繊維が飛び出していることがあり、それが指にひっかかることで手切れや指切れが起こります。LIMEXに含まれる樹脂が断面の一部を覆うため、切れにくく、しっとりとした触り心地を実現しています。

■対応印刷方法   
  オフセット、LBP、デジタル印刷
■主な用途   
  150μm:ポスター、チラシ、パンフレット、POP   
  200μm:ポスター、チラシ、パンフレット、POP   
  300μm:名刺、メニュー冊子、折箱、POP

>>LIMEXシート ガイドブックはこちら

LIMEXはTBMが開発したプラスチック・紙の代替となる次世代素材。TBMは2014年に「LIMEX」の国内特許を取得しており、基本特許は、日中欧米を含む40か国以上で登録済です。日本の優れた技術として UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及のプラットフォームに登録されています。

主原料の石灰石(limestone)は、日本で100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、かつ既存のリサイクル設備で容易に再資源化、マテリアルリサイクルも可能です。製造過程で木材や水をほとんど使用しないため、紙と比べて限りある地球の資源を守ることができ、また、従来のプラスチックと比べて、製品のライフサイクルで二酸化炭素の排出量も抑えることができます。

LIMEX(ライメックス)は、JSA規格(JSA-S1008)に該当する炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。 日本で生まれたLIMEXは、石灰石を主原料にプラスチックや紙の代替製品を成形すること、またリサイクルも可能です。

外部環境 01
2050年までに、世界人口の約51%※1が高い水リスクに陥る可能性があります。
外部環境 02
2015年対比で、2030年には約1.3倍、2050年には約1.7倍に、世界の紙の消費量は、増加する見込みです。※2
 環境貢献
「LIMEX Sheet」は、従来の石油由来プラスチック製シートに比べ、石油の使用量を大幅に削減できます。

そのため、限りある石油資源の保全に貢献でき、原材料の調達から処分(焼却)までのライフサイクル全体でCO2排出量も抑えることが可能です。 
 「LIMEX」は、単一素材と同様に既存のリサイクル設備で容易にマテリアルリサイクルが可能なため、「LIMEX Sheet」を製造する過程で生じる端材を再ペレット化した「LIMEX R Pellet」や、使用済みのLIMEX製品を再ペレット化した「LIMEX UP Pellet」を提供しています。
また、既に事業者・消費者・自治体と連携したマテリアルリサイクルの取り組み実績が多数存在しています。
製品のライフサイクルで生じる環境影響については、LCAを通して環境影響の可視化とその抑制に取り組んでいます。 

注釈
※1 WWF, Water Risk Filter Brief https://wwfeu.awsassets.panda.org/downloads/wwf_wrf_brief_scenarios_hr.pdf
※2 Union of Concerned Scientists 2014, Planting for the Future https://www.ucsusa.org/sites/default/files/attach/2014/10/planting-for-the-future.pdf




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